河津町南禅寺の仏像が"触れる"理由
前回の続きです。
平安時代に作られた貴重な仏像を、なぜ触る事ができるのか?
そこには谷津地区の皆さんの心情が大きく関わっていました。
当初、河津平安の仏像展示館を建てる際、現在の南禅寺横の場所よりも20mほど下の開けた土地に建てる計画があったそうです。
ただ、そこに仏像を移動して展示する場合は、全てガラスケースの中に入れた状態での展示になるということになり、その時谷津地区の皆さんで話し合いが行われ、
「今まで自分たちで守って来たものが触れられなくなるのは嫌だ。これからも自分達で守って行くので自分たちで触れる状態にしたい。」
という結論に達したのだそうです。
その決断のおかげで、私達は平安時代の仏像に触るという貴重な体験をさせてもらう事ができています。
函南仏の里でも同じようなお話を伺いましたが、伊豆の人達の
"自分たちで神様・仏様を守る"
という姿勢には本当に驚き、感動します。
これからも末長く、貴重な体験のできる場所であることを、切に願います。
...ここまで書くと、南禅寺の話はもう終わりかと思いますよね?
ところがこのお寺、まだ特筆すべきものがあるんです!
それについてはまたの機会に。
※ご注意
触れる事が許されている仏像は"おびんずる様"のみです。他の仏像には触れてはいけませんので、予めご承知おき下さい。
日本、〒413-0515 静岡県賀茂郡河津町谷津138
日本、〒413-0515 静岡県賀茂郡河津町谷津129