河津町栖足寺の"かっぱのかめ"のお話

静岡県賀茂郡河津町にある栖足寺(せいそくじ)。
様々な種類の御朱印があり、参拝者が遠方からも訪れる人気のお寺で、通称
"河童寺(かっぱでら)"
とも言うそうです。
なぜ河童寺と呼ばれているのでしょう?

それはこのお寺に古くから伝わるお話によるもので、そのお話は"まんが日本昔ばなし"でも
"かっぱのかめ"
というタイトルで取り上げられています。
そのあらすじは次のような感じです。
その昔、河津川に河童が住んでおり、水浴びしている子供の足を引っ張ったり、夜道で後ろからついてきたりと悪戯をしていました。
そしてある日、川に入っていた馬の足に悪戯をしたところを村人に捕まり、殺されそうになったが、栖足寺の和尚さんが許してあげるように村人達を諭し、河童を逃してあげました。
するとその晩、河童がお寺にやってきて、この地から離れることを告げ、助けてくれたお礼に甕(かめ)を置いていきました。
その甕は、耳を当てると河津川のせせらぎの音が聞こえてくるそうで、今でも栖足寺の寺宝として大切にされています。
参考:栖足寺様パンフレット
甕を拝見するには予約が必要だそうなので、機会があれば、是非一度拝見したいです。
なお、現在の栖足寺さんには、河童が逃げ込んだとされる井戸が再現され、その中には"守り石"という小さな石がたくさん置かれていて、護身・水難除けとして一人ひとつ持ち帰ってよいそうですよ。


●まんが日本昔ばなしデータベース
「かっぱのかめ」
http://nihon.syoukoukai.com/modules/stories/index.php?lid=1311
●栖足寺公式WEBサイト