千鶴丸は生きてたかも?!伊東市音無神社に行った時の話 2022年2月

2022年2月6日に伊東市観光会館ホールにて行われた

「大河ドラマ鎌倉殿の13人スペシャルトークin伊東」

の観覧に当選したので、伊東市に行って来まして...。

開場までの間、大河ドラマにゆかりのありそうなところを周ろうという事で、最初に音無神社に行って来ました。

こちらの御祭神は、

豊玉姫命(とよたまひめのみこと。神武天皇の祖母)

で、安産や育児、縁結びの神様なのだそうです。

この神社は見どころがてんこ盛りだったので、項目を分けてご紹介します。

穴の空いた柄杓(ひしゃく)

音無神社では、社殿の至る所に穴の空いた柄杓があります。これは、

水の通りがいい = 通りがいい = 安産

という事で、出産予定の方が安産祈願の品として祈祷していただき、無事に出産を終えたら、神社に奉納されているのだそうです。

最初拝見した時は、柄杓幽霊の話を思い出したのですが(笑)

尻摘祭(しりつみまつり)

毎年11月10日に行われるこのお祭りは、もともと真っ暗な社殿の中で御神酒を回し呑む際、隣の人のお尻をつねっていたことが由来とされているようで、「尻つまみ」が短くなって「尻つみ」になったのではないかと言われています。

でも、何で暗闇でお酒を回し呑みしたんでしょうか?

あくまで推測ですが、男女の出会いの場としてこのようなお祭りがあったのではないでしょうか?

暗闇でのお祭りというと、東京の府中市にある

大国魂神社(おおくにたまじんじゃ)

の"くらやみ祭"が有名です。

このお祭りは、司馬遼太郎が書いた「燃えよ剣」の中でも描かれていて、男女の出会いの場だったそうです。

(小説の中ではもう少し表現がキツイのですが...。)

尻つみ祭もきっとそういうはじまりだったのではないでしょうか...?

でも、現在の尻つみ祭はとても健全なお祭りで、尻相撲大会が催されており、毎年テレビなどでも紹介されています。

タブの木

2本の巨大なタブの木が、支え合うように一つになっています。

タブの木は温暖な地域でよく育つのだそうで、伊東がいかに温暖であるかを示すものとして、市の天然記念物に認定されています。

頼朝と八重姫、逢瀬の地

ようやく大河ドラマに関連する話に入れます。

この神社で頼朝八重姫は逢瀬を重ねたといわれており、やがて二人の間に千鶴丸という男の子が生まれています。

ただ、この千鶴丸は平家に恩があった八重姫の父であり千鶴丸の祖父、伊東祐親(いとうすけちか)によって神社裏手の松川の上流、稚児が淵に沈められたそうです。

実の祖父が孫を殺す。

自分に置き換えて考えると、とてもじゃないですが出来ません。

本当に祐親もそんな人だったんでしょうか?

でも、そのお話に少しだけ光明が差したのは、この神社にあった以下の解説でした。

ここには別の説として「秘かに和子を助けまいらせ他領に逃し成長させた」と書いてあります。

大河ドラマでは千鶴丸に手を掛けたのは善児で、あのシーンは本当に肝が冷えました...。

いくら望まぬ子だからと言って、実の祖父に殺されるなんてあまりにも可哀想で...。

でも、この解説を読んだら、少し気持ちが晴れました!

きっと千鶴丸は、身分を隠して生き延びたんです。

そう思うと祐親も憎めない奴って感じに見えてくるし...。

そうであって欲しいなぁ~。

伊東の街の真ん中に、こんなに歴史ロマンが詰まった神社がある事を知って、とても嬉しかったです。

皆さんも、伊東にお立ち寄りの際は、是非参拝してみてください!

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