光照寺の"病相の面"を見てきました。2022年1月15日
2022年1月15日、伊豆箱根鉄道さんが実施した
駿豆線歴史周遊個人モニターツアー
を利用して、伊豆の国市にある光照寺(こうしょうじ)に行って来ました。
知らない方には
「"病相の面"ってなに?怖い...。」
って思われそうですが、
実際はこんな感じです。
え?やっぱり怖いですって?
そうかも知れませんね。
でも、このお面、お寺の寺宝で普段は非公開のものなんです。
それにしても何でこんなお面があるんでしょうか?
それについてはこんな謂れがあるそうです。
病気を理由に将軍職を退いた鎌倉幕府二代将軍源頼家(みなもとのよりいえ)は、修善寺で静養していたが、病状が悪化し、それを頼家の母である北条政子に伝えるため、頼家の顔を面に刻み、使者が鎌倉へ運ぼうとしたが、あとから来た別の使者から頼家の訃報を知らされたため、使者は面を光照寺に納め、修善寺に引き返した。
光照寺パンフレットより抜粋
そう考えると不思議なお面ですよね。
「頼家様はこんなに苦しんでおられるということを、鎌倉の政子様にお伝えしたい!
どうすれば伝わると思う?
文かな?絵かな?お面かな?」
「う~ん、その中でならインパクトあるのはお面じゃね?」
「だよね~!じゃあお面作ろっか?」
ってな具合で作ったんですかね?
そもそも何でお面だったんでしょう?
文に比べればずっと時間も手間もかかるでしょうに。
それに、もし自分が作り手だったら、目の前で苦しんでいる人の顔を眺めながらその人のお面を作るとかイヤですけどね...。
などなど、考えていくと色々なことが想像できてとても面白いです。
ちなみに、頼家の面は伊豆市修善寺にも別のものがあるそうなので、今度是非拝見して光照寺のものと比較してみたいと思います。