富嶽三十六景ゆかりの場所、富士市法蔵寺に行って来ました。2022年1月
初詣に富士宮浅間大社に行った時の帰り道、富士市にある法蔵寺(ほうぞうじ)へ行って来ました。
このお寺には二つの特筆ポイントがあります。
一つは、葛飾北斎の浮世絵"富嶽三十六景"にある
駿州片倉茶園ノ不二
の構図を考えた場所が本堂の裏山にあるという点です。
実際に裏山に登ってみると、北斎の浮世絵の看板が建てられており、実際の景色と比較できてとても感慨深いです。
また、富士山側を望む北側も良いのですが、裏山を下る途中の坂道から望む富士の街と駿河湾もとても素晴らしく、駿河国の絶景を一ヶ所で堪能できた気持ちになりました。
そしてもう一つのポイントは本当に驚きました!
なんとこちらのお寺、長い歴史の中で一度改宗しているんだそうです!
元々こちらのお寺は"法蔵院"という真言宗のお寺だったそうなのですが、長禄二年(1458年)、当時の住職さんが法論に敗れて日蓮宗に改宗し、お寺の名前もその時に法蔵寺と改められたそうです。
詳しくは日蓮宗静岡県中部宗務所様のホームページをご参照ください。
■日蓮宗静岡県中部宗務所 "法蔵寺"
今まで色々な寺院を巡って来ましたが、これほど明確に改宗の記録が残っているお寺は初めてで、個人的にはとても驚きました。
お伺いした日は快晴だったので、富士山も駿河湾もとても綺麗に見えました。
まだお参りされたことのない方は、是非天気の良い日に参拝される事をオススメします。